顕在意識(表面意識)と潜在意識(深層意識)


私たち人間の意識は顕在意識8~10%(表面・表層意識とも呼ばれます。)と潜在意識90~92%(深層意識とも呼ばれます。) に分けることができると言われています。

顕在意識とは、普段私たちが生活していく上で日々の出来事を考えたり、善悪の判断をしたりしている自覚することのできる意識です。これは幼い頃からの膨大な記憶や経験の積み重ねにより形成された自分の意思と認識できる部分です。

潜在意識とは、無意識での行動をつかさどるものと考えられています。「自分では分からないがなぜか同じ事を繰り返してしまう。」や「理由がないのにどうしてもダメな人(場所)がある。」などの意識している部分では理由や説明のつかない行動をとったり、反対に「頭では理解しているのに止められない。」などの頭では分かっているのに行動がついてこなかったりということが誰でもあることでしょう。この無意識の部分、普段日常では自分の意思でアクセスすることのできない意識の部分です。

この顕在意識は人類誕生の歴史から始まった、「生きる」という原始の本能から始まり自分の誕生から今日までの様々な膨大な出来事、経験、その時の感情、情景、全てのデータが記録されているといわれています。

最近ニュースや新聞、雑誌でも良く取り上げられるPTSD(Post-Traumatic Stress Disorder:外傷後ストレス障害)と呼ばれる症状は、この潜在意識にその時起こった衝撃的な出来事を記録してしまい自分の無意識に取り込んでしまう為、漠然とした恐怖感や不安感に悩まされたり、落ち着きがなくなったりと様々な症状が日常生活に現れてくる状態をいいます。

普段私たちが意識していなくてもこの潜在意識は私たちの身体に大きな影響を与えています。