ヒプノセラピーについて


ヒプノセラピーとは催眠を使って潜在意識に働きかけ、現在の自分の問題点や行動のパターンの根本原因を探し自己理解を深めていく療法です。さらに療法の他に、癒し安らぎカタルシス(心の浄化作用)効果に重点をおいたセラピーでもあります。

普段私たちは、様々な方面へ神経を張って生活しています。車の物音、人の気配、仕事のこと、友人や家族、明日の予定、昨日の出来事etc...。こんなに考えることが多くても人間の脳、記憶は幼い頃の思い出を覚えていたり、未来のことを空想したりできます。しかしながら、別でも記述いたしましたように、通常私たちが生活する上で使っている意識は全体の10%にも及ばないといわれています。たったの10%に満たない意識でこのような日常生活が送れるとしたら、そのほかの90%には図り知れない可能性が含まれていることでしょう。

ヒプノセラピーでは、この計り知れない可能性を秘めた潜在意識に語りかけることによって、自分ではどうしても理解できない出来事や行動の理由を発見したり、恐怖症や不安症の原因解明をし、その問題解決に向けてどのようにしたらよいかを導き出したり、今の自分の状況がなぜ引き起こされてしまったのかなど様々な問題に向かい合っていきます。

ヒプノセラピー催眠はセラピストの誘導によりリラックス状態(トランス状態)になること、とお考えください。このリラックス状態への誘導は、臨床のカウンセリングでも用いられるブリーフリラクゼーション(意識を自己の内面に向ける方法)とも呼ばれる方法で一般的なカウンセラーでも広く用いられている技法です。

ただ一般的な心理カウンセリングと異なる点は、心理カウンセリングよりさらに深く内面への注意・集中を行い、潜在意識へのアクセスをスムーズに行う点です。これはカウンセラーの力量や、相性などもがかかわってきますが、十分な経験や、知識がないとセラピーを行える催眠状態に誘導することができません。

クライアントの方は自己への探求や理解を深めようと努力されている方がほとんどですので、催眠に入れないという方はまれです。催眠状態にならない、なりにくいはずと思ってらっしゃる方でも電車の中でうとうとしていてあっという間に時間がたっていたり、TVを見ていたのに何をやっていたのか見過ごしてしまったことはありませんか?このような状態の時も催眠状態(トランス状態)に入っていることがあります。セラピストはこの状態を人為的に作り出すのです。

顕在意識よりも潜在意識と強くアクセスを行い、自己を開放していく、より良い自分へと心の成長をしていくそんな体験です。効果は人それぞれです。劇的に症状が改善する人もいますが、ほとんどの人は「あれで催眠にかかったのかな?」「自分の想像かな?」と思われます。自分の人生の一番の理解者は自分自身だということを再認識して下さい。自分の中から出てきた答えだからこそ意味があり、心の無意識に押し込んでしまった自己を見つめなおし理解することで効果が現れるのです。